南アルプス縦走(聖岳、赤石岳、荒川三山) 2日目 2009.09.19-22

2009年9月20 第2日目


前日18時に就寝したためこの日は午前3時に自然に目が覚めた。あーよく寝た。
小屋は全て人で埋まっていましたが一人一人のスペースも十分で快適に眠れました。明け方若干寒い気もしましたがシュラフの中はに快適で十分な睡眠を取れました。

今日は今回の縦走でもっともハードな行程です。ガイド本でみても登り下りともに1000m以上もあり普通の日帰り登山以上のハードさです。

4時30分から朝食を食べ、5時15分頃出発です。外はまだ真っ暗で、空には満天の星が。今日の天気は予報どおり快晴のようです
ヘッドランプで道を照らしながら出発。聖平の木道を通り、小聖岳への登りにかかった頃にだんだん明るくなってきました。背中側には上河内岳、茶臼岳のシルエットが美しく見えます。この時点ではまだどの山が何なのかわかっていませんでした。

画像朝日が昇るとそのモルゲンロートに照らされた聖岳が美しい姿を現しました
うぉー、すげー綺麗だ朝からテンションも上がります

画像樹林帯を黙々と登り小聖岳につく頃にはすっかり太陽も昇り周りの景色が一望できます。雲ひとつない晴天、上河内岳、茶臼岳、光岳など南アルプス南部の山々が聳えています。そして東側には富士山が。
目の前には目指す聖岳。早速登りにかかりました。ガレた道をひたすら登ります。


もう一息。
画像
既に登頂して下山して来た人とすれ違うと、皆さん空身です。どうやら聖平小屋にザックをデポして往復されているようでした。聖平小屋を拠点に上河内岳方面へ足を伸ばすのかも知れません。

そして、私たちもついに山頂へ人生初の3000m峰登頂です
画像
いやー、もう最高聖岳最高 すごく感動。

そ目の前には明日目指すところの南アルプスの重鎮、赤石岳がどっしりとかまえている
でっけー、赤石岳でっけーよまたまた感動。

その奥には悪沢岳と遠くには塩見岳や仙丈ヶ岳まで見えてます。
目を西に転じると中央アルプスが、そして北アルプスまでくっきり!!南アルプス全部見えるー!更に感動、興奮の連続です!

もうぶっ倒れてしまいそうなほど興奮しながらカメラのシャッターを切りまくります。この日のために新調した広角レンズの威力を最大限に発揮です。

画像あまりにも感動したため当初予定に入っていなかった奥聖岳を往復することにしました。聖岳山頂にザックをデポし、カメラだけを持って奥聖岳へ。やせた稜線を慎重に歩きながら奥聖を目指します。この間も周りの景色を撮りまくり。
途中、チングルマの群生を見ながらご機嫌で歩きます。
奥聖岳山頂からは悪沢岳がさらにはっきりと見えました。

いやー、もう満足です。聖岳だけでも大満足、来てよかった。南アルプスにしてよかった。天気も最高ー

もう有頂天で聖岳山頂に引き返し、兎岳へと向かいます。この後、様相が一変することも知らずに・・・。というか、ここまでくれば後の工程は正直気合で乗り切れるだろうと思っていたのですが、が、が、、、、

画像聖岳山頂を後にし、兎岳へのコルへと下りを開始します。ザレた急坂を慎重に下ると大崩壊地帯に出ます。山の南側が大規模に崩れ落ちていて、ラジオラリアの大岩盤も見られます。この辺りに来ると予想以上に下っていることに気づきます。大崩壊地帯を過ぎるとやせた尾根をトラバースしながらコルへと向かいます。更に下る・・・。



画像コルに到着。結局樹林帯まで下ってしまった・・・。
ここまで下りてくると兎岳がそのかわいい名前とは裏腹にドーンと聳えます(汗。こんなに高かったかしら・・・
登りはかなり急な道で、おまけにガレた道なので歩きにくい。聖岳の登り下りで結構体力を使ったためか、結構大変。それでも何とか山頂に到着しました。山頂はなだらかで広い場所でした。いやー、正直余裕なし(汗 気を取り直してここで昼食にします。

画像兎岳山頂からの眺めもまた素晴らしいもので北側にはこれから向かう小兎岳、中盛丸山。その東側には赤石岳、遠くには塩見岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、間ノ岳。
東には今下ってきた聖岳、富士山。南には上河内岳、茶臼岳、光岳。
そして西には中央アルプス、その奥に御嶽山他、北アルプスも恵那山も見えます。
こんな雲ひとつない日に登れたなんてほんと奇跡としか思えません、そしてこの景色があるからこそここまでこれたと実感。これが空く点だったら途中で挫けていたかもしれません(いや本当に・・・)。

そんな風に気分はご機嫌ですが、体力的には結構きつくなってきました。でも残りピークは小兎岳、中盛丸山、大沢岳の3つ。気合で越えていきます、ていうかここまで来たら越えるしかありませんので。

昼食を済ませ兎岳を下るとちょっとしたピークを越えてまたも樹林帯に突入・・・ここから小兎岳へ登り返し(これまたキツイ・・・)。→何とかクリア!

そしたらまた下って樹林帯へ・・・って毎回毎回ピークからいったん樹林帯まで下るのは本当にキツイんですよ。実際聖岳以外はおまけ程度にしか思ってなかったんですが、このおまけの山々が曲者でした。甘く見ていてごめんなさい


画像中盛丸山への登り、ここから見ると山の形が八ヶ岳の赤岳にそっくり。でも山頂まで緑で覆われていたので緑岳と命名しました(笑
そんな冗談を言いつつ登りはじめましたが、登りも赤岳同様にきつい~。体力的にも限界近くで岩に手をつきながら体を引っ張り挙げます。そしたらだんだん笑いがこみ上げてきます。
めっちゃキツイところなのに、「このアップダウンが南アルプスだよな~」なんて思いながらニヤニヤ。「また樹林帯だー」なんて叫びながらニヤニヤ。「足の裏の感覚がないよ~」なんて叫びながらニヤニヤ。でも山歩きは楽しいからニヤニヤ。なんか変だよ?(汗
そんなしまりのない顔で口も開きっぱなしで歩いていたのでヨダレをこぼしてしまいました

そして山頂に到着~
画像標識にはyamaga1ban(山が一番)と書いてありました。「だよね~、こんなにきついのに不思議なんだけどやっぱり山が一番だよ」と相槌を打つ。!

次は大沢岳が目の前に迫るが、「小屋までの動線上にない山だし、登らなくてもいいよね」ともっともらしい理屈で大沢岳は回避することに。緑岳を下り、百間洞山の家と大沢岳の分岐は迷うことなく小屋方面へ。半泣きなのにニヤニヤしながら下っていくと漸く小屋が見えました。
小屋に着くと張り紙が。赤石方面から多くの人がやってくるようでどうやらこの日はかなりの混雑になりそうです。さらに、下山予定日の22日は600人が椹島からバスに乗る予定だという・・・こりゃあ、22日に帰宅は無理かななんて思いながら受付を済ませる。

画像でもって早速これ。ほんとはまずコーラが飲みたかったんだけど売ってなかった。山歩きで疲れてくるとコーラ飲みたくなるんです。
ビールは350mlで600円、500mlで800円、チューハイは500円、、ちょっと高すぎやしませんか、東海フォレストさん?まあ、百間洞は場所自体深いところにあるのでわからなくもないですが、千枚小屋でも同じ値段て言うのは・・・

寝る場所は結構狭いですが、一人分の寝るスペースがあるだけましです。5月に丹沢で2人で1つの布団を経験したのが私たちを強くしたようです(笑

画像夕食は名物のトンカツ。ご飯はセルフサービスで、自分の食べる分だけ盛ります。でも盛ったら絶対残さないこととの張り紙があります(まぁ当たり前、言われなくても当然ですな)。他にも食べ終わったら食器を下げろとか、テレビを勝手に付ける名とか、他にも小屋のいたるところに張り紙がある。この小屋張り紙が多すぎだよ。全て張り紙で住んでしまうのでスタッフとの会話もなし。聖平のスタッフは皆さんいい人で親切だったのでギャップを感じました。
この小屋はちょっとマイナス印象、ご飯はおいしかったけどよかったのはそれだけかな~。まぁそれだけでも十分か(笑

食事の時に同じテーブルに座った方と話をしましたが、いやーすごい人がいるものです。同年代の夫婦だったんですが、私たちと同じく聖岳から歩いてこられて、北岳まで縦走するということ。
他にも南アルプスを歩いている人はなんか具体的な計画を立てているわけではなく、ざっとルートだけを決めて、行けたらここまで行こうといった感じで自由に歩いている人が多いです。コースタイムに縛られないで気に入ったところで景色を楽しみながら歩くにはそれもいいなと思いました。まぁ、十分に歩ける体力と判断力が重要なんでしょうけれどね。

天気予報では、明日までは晴れるけれども明後日からは下り坂とのことでちょっと心配です。とりあえずこの時点では予定通り、中岳避難小屋まで歩く予定ですが明日の天気の変化次第ではエスケープも考えなくてはいけないかも知れません。でも赤石岳登頂時は晴れて欲しいな~。頼むよ

19時にはシュラフに入り眠れる体制だったのですが、隣同士体が密着しているためか熱くてなかなか寝付けませんでした。明日は赤石岳登頂、睡眠不足で高山病が心配です。それを心配して早く寝ないとと思うとそれがプレッシャーとなりますます寝付けないの悪循環・・・


つづく



2日目行程

聖平小屋 - 聖平 - 小聖岳 - 聖岳 (奥聖岳往復) - 兎岳 - 小兎岳 - 中盛丸山 - 百間洞山の家

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