愛鷹山(越前岳) 2010.02.06

前日、仕事帰りの電車の中。
新田次郎の小説、蒼氷・神々の岩壁を読んでいました。
蒼氷の主人公が愛鷹山へと向かう汽車の中、そこまで読んだところで自宅の駅へ到着。その後主人公は愛鷹山で遭難・・・なんか不吉です・・・(汗

愛鷹山は富士山の南側、越前岳、位牌岳等の山塊を全てまとめて呼ばれる名称で、愛鷹連山とも呼ばれます。

今回はその最高峰である越前岳へ。
先週の降雪で山にはまばらに雪が見えている状態でした。

国道469号線沿いの愛鷹登山口バス停から測道にそれ駐車場を目指します。国道は雪も凍結もありませんでしたが、測道に入ると道は凍っていてハンドルを操作しなくてもタイヤの溝に沿って勝手に進んでいきます。なんかボブスレーの様な感覚。

駐車場は一面が雪、積雪は30cmくらいでしょうか。スタックしそうになりながらも何とか車を停めて登りはじめます。

DSC00246

今回は一人ではなく会社の先輩Kさんと一緒です。
このKさんここ2,3年は山から遠ざかっていたそうですがその経験値たるやもの凄い人。通常の山行はもちろん、屏風岩や滝谷などまで経験しているアルパインクライマーでもあり、沢登りまでやってしまう。普段の面持ちは物静かでとてもそんな超絶クライマーとは思えないんですが、道中いろいろと話を聞いて改めて凄い人だと思いました。
そうそう、確か7,8年前にKさんに誘われて谷川岳西黒尾根へ行ったことがありました。あのときも息も切らさず登ってたなー。

今回はスタートから雪道ですが、そんな先輩が同伴してくれたおかげで全然不安はありませんでした。
登りはじめから終始雪道で、尾根に出ると更に雪が深くなりました。トレースが付いているので何の問題もなく進みます。

DSC00248

 

雪の上を歩くのは結構疲れます、ただ歩いているとずるずると滑るので、けり出さない歩き方を意識して歩いていたんですが(静荷重移動というそうです)、それでも多少は滑るのでそこで踏ん張ると余計に力を使ってしまうんですね。山頂まで2時間30分程度のコースタイムだったんですが結構疲れてしまいました。方やKさんは長年のブランクを心配していた割に全然疲れた様子もありませんでした、さすがです。きっと体が歩き方を覚えてるんでしょうね。

途中展望台から見た富士山、残念ながら雲がかかっていました。

DSC00249

越前岳山頂に到着。

DSC00250

山頂から見た静岡方面と駿河湾。

DSC00256

風も穏やかで天気も良かったのでここで昼食にしました。

このまま来た道を戻るのもつまらないので呼子岳から割石峠を経由して下山することにしました。が、ここからの道が登りよりも大変でした。下りはじめるとすぐに急な坂で、雪の深さが膝くらいまでに増えました。ずるずると滑りながら、途中転びながら進んでいきます。

DSC00251

でも下が雪なので全然汚れないし、気温も低いので全然濡れません。

昼頃から風が出始めました、途中飛雪に頬を叩かれ背を向けて耐えます。

そして、呼子岳までもう少しというところでトレースが消えました。どうやら今までのトレースは別のルートからだったようです。(足跡は獣の足跡)

DSC00252
でも我々は呼子岳を越えないと下山できないため進みます。
初ラッセルを体験中・・・

結構な痩せ尾根で緊張する

所々腰くらいまである雪をかき分けてようやく呼子岳に到着しました。山頂には獣の足跡しかありませんでした。 素晴らしい景色。

DSC00253

呼子岳を過ぎてまたラッセルしながら割石峠を目指していると前方から人が登ってきました。ようやくラッセルから解放されます。

割石峠、南側は吹きだまりとなり飛雪が輝いていました。

DSC00254

割石峠からは稜線をそれ沢沿いの道を下ります。ガレた岩の上に積もった雪はとても歩きにくいです。足を置くと不安定に滑ったり、岩の間にすっぽりと踏み抜いたり。
途中転んでそのときに右手親指の爪をはがしてしまいました・・・バンドエイドは持っていましたが爪なので止血は難しいかなぁ・・・で、とっさに思いついたのが雪の中に指を突っ込んだら止血できるんじゃないかとおもい、すぐさま突っ込んでみると・・・止血できました。しばらくそのまま指を冷やして痛み止め。

Kさんと2人で歩きにくい道にうんざりしてきた頃、ようやく駐車場に到着。おつかれさまー

無事に下山できましたが、今回はいくつかアクシデントがありました。

1.昼食の時のこと、ケトルのお湯を使い果たしたあとにそのまま空焚きをしてしまってケトルの蓋が溶け、蓋が熱膨張・収縮で歪んでしまいました(汗
2.上にも書きましたが、転んだときに親指の爪をはがしてしまいました。
3.途中転んだのが原因でサポートタイツに穴が・・・

冒頭の不吉、こんな形で現れるとは思いませんでしたが、まぁ遭難しなかったのは良かったと思うことにしましょう。

今回の山行は初のラッセルとか、本格的な雪道を体験したんですが経験値豊富なKさんのおかげで不安なく歩くことができました。
Kさんとは月1くらいで山行ができたらいいねってことで、次回の山を選定中です。 経験者との貴重な山行ですからいろいろと経験値アップをめざしていこうかと思います

 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2010年02月07日 22:54
愛鷹山!
もののけ姫の主人公の名前由来になった山らしいですよ。
獣の足跡はもしかしたら・・・もののけ?
いや、すいませんです

ん~、冬山はやはり危険がつき物なんですね。
つめは相当痛いですよね。。利き手だと日常生活に支障がでそうですが・・・はやく治るといいですね。

でもそういうリスクを度外視しても山が楽しいのだと思います。
その気持ちは女性にはわからなかったりするのですが。。(自分もよくスポーツで怪我するので奥さんに怒られてばかりです

先輩は何者?というくらいすごい人ですね。冒険者と言っても過言ではないような気もします。

とにかく無事下山、お疲れ様でした。
新田次郎いいですよね~。
2010年02月08日 08:18
経験豊富な先輩との山行・・・ず、、、ずるい。
おいてかれる~~~
2010年02月08日 22:31
>シゲポチさん
実はおっことぬし様とか・・・

>爪
小説の鬼平犯科帳で長谷川平蔵が盗賊の爪に竹串を刺す場面が出てくるんですが、白状してしまう気持ちがわかりました。いや、多分無罪でも白状します・・・(汗
今思うとストック使っていれば転倒も減らせたかも知れませんが、そのときは雪道が楽しくてそんなことも忘れてたんですね。そして気が緩んだときが危険だと改めて思いました。
超絶Kさんはまだまだエピソードがありそうなんで追って取材レポートを紹介しようと思います でもほんと普段は物静かな人なんですよ!
2010年02月08日 22:36
>な
ムフフ、いいでしょ( ̄ー ̄)

この記事へのトラックバック